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鋭敏になった味蕾 [その他]

25歳のとき、病院の誤診から処置が遅れて
二か月入院の大病を患った経験があります。


ベッドの上で、ほとんど身動きできない状態で
ハンガーに吊るされた、抗生剤・塩化カリウム
ブドウ糖など、何本ものリンゲル液が入った
壜を眺めるだけの視界でした。


もし、保険が適用されなかったとしたら、
一日で15~20万円の"食事代" なんだな、などと
痛みに思考が囚われる状態で、ボンヤリ考えた
ことを憶えています。


そんな状況が6週間と少し続き、ベッドから
起き上がれるまでに恢復しました。


そして、入院してから初めて口にしたのは、
小さなスープ皿に少しだけの 澄まし汁 でした。


鮮烈な味でした。


素材のひとつひとつが識別できるようでした。


6週間以上、何も食べられなかったことで、
味蕾がリセットされて、舌の感覚が鋭敏になった
のでしょう。


それからというもの、たまには食べていたカップ麵や
スナック菓子は、塩化ナトリウムほか添加剤の刺激的な
"味" ばかりが舌に纏わりついて、まったく食べたいと
思うことがなくなりました。


食品添加物に、体が敏感になっているのでしょう。
敢えて、カップ麺や固形のクリームシチューを食べた
翌日は、顔や体に浮腫みが出るのがわかります。


思い返してみれば、おそらくこの事がきっかけで
"食べる" ということに対して意識的になっていった
のだと思います。

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http://directlink.jp/tracking/af/1414659/43cByX93/
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あの入院騒ぎまで、ほとんど医者にかかったことがなかった
私は、旅先で具合を悪くして、やっとの思いで家まで辿りつき、
たまたま近くに建った新しい病院に行き、誤診されたのです。


診断された"病名"に違和感を覚え、多少の医学知識から素人考え
を披露したら即座に「それはありえない」といわれました。


まあ "プロ" がいうのだからそうなんだろうと、処方された薬を
服用して二日、一向によくならないので親が掛かりつけの
医院へ行ったら、触診した老先生は、その場で紹介状を書いて
くれ、入院、即オペとなった次第です。


処置して介抱することを、"手当て" と云いますが、まさに
老先生は手を当てて、患部を見抜いたわけです。


あれから30年以上の時が経ち、若い頃のような運動量はありません
が、体重に変化もなく、服のサイズ、筋肉量も変わりません。
身長は2cmちかく縮みましたが。


何も特別なことはしていません。ダイエットもしませんし、
ただ、二十歳のころからの習慣で、ほぼ毎日、ストレッチを
欠かさないことくらいです。


親になった責任感も大きいのでしょうが、いままでの人生で
中年後期にさしかかった現在が、もっとも健康体になっています。


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