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『オデッセイ』 <火星の人> [映画]

リドリー・スコット監督の新作を観てきました。


原題は "The Martian" でした。

001.JPG

だけど、"火星の人" では、配給元が日本語タイトルとして
弱いと判断したのでしょうね。


140分と長い上映時間でしたが、間延び感もなく自然な
緊張感が全編を貫いていました。


異星人との戦闘があったりという、派手な映像はまったく
なく、火星にひとり残された植物学者のワトニー(マット・デイモン)
のサバイバルを丹念に描いていました。


もし、それが現実の出来事だとして、火星にひとり置き去りになった
主人公が、映画に描かれているような冷静沈着な思考と、それを行動
に移せるのだろうか、と最初の15分の描写では思いました。


しかし、アストロノーツとして、宇宙空間において最悪の事態に
遭遇したときの対処法は、体と脳が自動的に反応するまで徹底的に
訓練されているはずです。


そう考えれば、ワトニーだけでなく、ほかのクルーたちが、過酷な
状況のなか、出来うるであろう最善の策を考え、ときにジョークを
とばしながら、淡々と難関に立ち向かっていく姿は、とてもリアル
な描写なのだと感じます。


NASAのスタッフとの連携、また、スタッフそれぞれのポジションで
ミッションに対する思惑、考え方も様々。


それでも、ワトニーを無事に火星から生還させる!という一点に
おいて、火星探査船のクルー、NASAのスタッフが一丸となり、
アイディアをひねりだして遂行していく姿にオーバーアクション
はなく、リアルな緊張感をともなって物語は展開していきます。


CGの緻密さ、プロップのリアル感、ロケ地は あたかも火星を
想像させる広漠とした厳しさと寂寥感にみちた場所。


ワトニーとともに、火星を彷徨った感覚が残る作品です。


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