SSブログ

Sweet Rain 『死神の精度』 [映画]

旧友の父上が旅先で急逝した。
この数日間、友に協力しながら彼の父上を見送った。

ふと、この小説を思い出した。
伊坂幸太郎が2005年に上梓した小説で、2008年に
映画化されている。

原作は六篇の短編からなるオムニバスで、映画版
では、その内の三篇で構成されていた。





千葉は、人間界に派遣された調査員だ。
調査対象に近づき、一週間に亘り観察する。
そして、死か保留かを見定める。

彼が人間界に現われるときは、いつも雨が降っている。
死神である彼が素手で生き物に触れると、寿命が
縮まったり、植物なら枯れてしまったり・・

彼は、何故か「ミュージック」を偏愛している。
「仕事」の合間に、少しでも時間があるとCDショップに
入り浸って、ヘッドフォンで「ミュージック」を聴いている。

人間界で嫌悪するものは、「渋滞」だ。

そんな千葉の調査対象は、大手家電メーカーに勤務
するOLの藤木一恵(小西真奈美)。

彼女は、苦情処理係にディスクがあり、日々、大げさな
クレーマーへの対応に辟易としていた。
そんな彼女の内には、微かな自殺願望が芽生えていた。

次の調査対象は、中年ヤクザの藤田(石光研)だった。
任侠に生きる古いタイプの藤田は、殺された兄貴分の
仇討ちを狙っていた。

次に千葉が現われたのは、海に面した高台の美容院。
その店を営む老女(富司純子)は、一目みて、千葉が
人間ではないことを見通した。

映画を観ながら死神の千葉役が、金城武ではなかったら
他に誰がハマるだろうかと考えたのだが、思い浮かばなかった。

端整な風貌に、低音でよく通る声が、人間界の言語に
不案内がゆえに、真面目にトンチンカンな返答をする
ところなど、やはりこの俳優がフィットしている。



スポンサーリンク



nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。