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入学祝いはセイコー5だった [時計]

中学生になったとき、入学祝いに腕時計をいただいた。
私の世代だと、腕時計か万年筆が一般的だったと思う。

当時、カットクリスタル風防というものが流行っていたらしく、
9面体にカットされた風防に、エメラルドグリーンの文字盤、
日・英語切り替えの曜日と日付が表示されていた。

香箱のゼンマイはローターの回転を利用して巻く、所謂、
自動巻き。

よく、おとうさんたちがメトロノームの様に腕時計を持って
左右に振っている光景を目にした。

100gちょっとのセイコー5を左腕に着けて入学式に並ぶ。
その重さは違和感と心地よさが混在した、一歩、大人の
入口に立ったような、少し誇らしいような感覚だった。

002.JPG

曖昧な記憶なのだが、セイコー5の五つの機能という
説明が取説に載っていたように思う。

1.防水 2.自動巻き 3.耐ショック 4.曜日 5.日付
だったと思うが定かではない。

まだ、クォーツ時計は普及しておらず、安価なクォーツ
時計が市場に出てくるのは、十数年後だ。

今世紀に入って少し経ったころ、ネットショッピングに
懐かしいセイコー5(スポーツ)の文字をみつけた。

思わず一本買ってしまった。面白くなって、その後
立て続けに十数本揃えたのだが、値は入学祝いで
いただいた頃と変わらないのではないか。

だが、工作精度は格段にアップしているのが判る。

標準装備のステンレススティール・ブレスレットは、
ほとんど革のストラップに換装している。

往々にしてストラップが時計の2倍以上の値になって
しまうほど、現行のセイコー5(スポーツ)は安価だが、
6振動のキャリバーで、秒針が1/6秒のステップで
運針する様子は、水晶発振子のクールな運針よりも
"生きて"いる温かさを感じる。


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タグ:SEIKO-5 sports
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