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プラハ 1988 [旅行]

チェコ事件から、ちょうど20年が経った年に東欧を旅行した。

モスクワでトランジットしてから東ベルリンまでジェットで飛び、
そこからは、ジブリ映画に登場する様な、四発のレシプロ機
に乗ってプラハに入った。

空港に近づき、窓からみる市街は、緑と赤茶色で覆われて
いる印象だった。丘陵地の森は深い緑で、建物の屋根は
レンガ色で統一されているので、空からの街並みは、他の
色があまり目に付かないのだ。

7月のプラハは、関東圏の4月中旬くらいの気温で、雨の日は
晩秋の様だった。

旧市街の建物は、地区によって4階建てか5階建てで隙間なく
石畳のあまり広くない道路の両側に並んでいる。

空を見上げると、視界の両側を建物に切り取られたカタチが
細長い青色の帯みたいで、慣れないうちは閉塞感があった。

食べ物といえば、どこのレストランに入っても硬い牛のステイク
にサワークリームと酢キャベツが皿の空きスペースにちょこっと
のっているもの以外には、メインディッシュらしきものは、
ほとんど無かったという印象がある。

因みに、フィッシュは有るかと聞いたら、チキンなら有るという答え。

パブの様な店では、ピルゼンビアを片手に生ハムやピッツァに
似たものを楽しんでいるプラハっ子が多かった。

このピルゼンビアは、とても美味しかった。それからパンは無駄な
味がなく、しっかりとした食感がすばらしかった。

しかし、もっとも忘れることのない味は、街角で売っているアイスクリーム。
真珠貝のようなカタチをしたウェファースの片面にアイスが盛られ、
もう一つをスプーン代わりにして食べるのだが、正に絶品だった。

糊料など人工物がまったく使われていないのだろう。ほどよく甘くて
軽くふわふわ、さらっとしていながら濃厚な風味。

あのアイスクリーム以上のものは、あの日以来、出会っていない。












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