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恐怖の報酬 [映画]

1953年のフランス映画。

ジョルジュ・アルノーの小説 "恐怖の報酬" が、
アンリ-ジョルジュ・クルーゾが監督、イヴ・モンタン
主演で制作された。

小学生のときに、日曜洋画劇場で観ている。

映画好きの父が、銀座で観たサスペンス映画
のなかでも最高の傑作だったと、テレビを観ながら
いっていたせいか、私にとっても、サスペンスの
傑作=恐怖の報酬が刷り込まれたようだ。





ヴェネズエラの場末の街には、世界の各地から
脛に傷を持つ連中や、放浪の末にこの地に
辿り着き、職もなく日々をやり過ごす者たちが
溢れていた。

コルシカ出身のマリオ(イヴ・モンタン)も、そんな
男たちの一人だった。

ホンジュラスから流れてきたフランス人のジョー
(シャルル・ヴァネル)と意気投合して、毎日
ブラブラしていた。

そんなある日、300マイル離れた油井で大規模
な火災が発生、大量のニトログリセリン液を使い、
その爆風でいっきに消火させることになった。

600ガロンのニトロ液を現場に運ぶために、四名
のドライバーが緊急募集された。

報酬は一人2000ドル、現地での受け取り。

一攫千金を狙う男たちが、石油会社の事務所に
群がった。

採用されたのは、マリオと、地元の土木作業員
ルイジ(フォルコ・ルリ)、ドイツ人でタクシーの
運転手ビンバ(ペーター・フォン・アイク)

ジョーは不採用だったが、強引な方法でドライバー
の一人となる。

夜中に二台のトラックにニトロ液を満載にして、
マリオ・ジョー組、ルイジ・ビンバ組は、それぞれの
トラックで油井を目指して出発した。

先発はマリオ・ジョー組。"もしも"のときにそなえて
二台のトラックは30分の時間差をつけている。

ステアリングを握るジョーはスロットルを踏み込めない
でいる。

苛立ったマリオはジョーを詰るが、「この大金は、恐怖
に対する報酬でもあるんだ」とやり返す。

実際、その先には身の竦む恐怖が待ち受けていた。


イヴ・モンタンはシャンソン歌手だが、この映画での
演技が高く評価され、俳優としても活躍することになる。

「枯葉」はモンタンの大ヒット曲なので、耳にしたことが
あるだろう。



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