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ザクセン地方/ドレスデン [旅行]

プラハを後にして、鉄道で旧東ドイツのドレスデンに入った。

この街は、空襲で焼けた建物が多かったらしく、道路が広く
整然と区画されている場所と、古都らしさの残る地域が
混在していた。

市民の足はトラムや、ラーダかシュコダの "紙細工" と揶揄
されていたコンパクトカーだった。

そのデザインは、60年代でストップしており、"西側" の
スタイルに慣れた目には、寧ろ、新しく感じられた。

街を歩いていると、道端に円陣がふたつ。大勢の人たちが
円陣の中心を熱心に見ている様子。

いったい何を囲んでいるのかと思い中を覗いてみると、
それはSUZUKI-DR850 と BMW-GS1000 だった。
ともに、大型のエンデューロ・バイクだ。

おそらく、当時の東ドイツの人々にとって、それらのバイクは
天文学的なプライスタグであり、自由の象徴だったのだろう。

さらに行くと、行列の出来ているビルがある。入口を覗いてみると
書店だった。

ツーリストは店内へ自由に入ることが許されるのだが、市民に
関しては、入口に立つ係員の指示に従って、一度に入れるのは
二人だけだった。

けっこう広い店内に二人だけ。なにやら熱心にページを繰っている。
ざっと見渡しても、思想や哲学の類の本はないようだった。

そして、名所・旧跡を訪れてチケット売り場に並ぶ。前の人と同額の
マルクを用意して渡すと、なぜかいつも半額になるのだ。

最初のうちは、なぜなのか その意味がわからないでいた。
それで、よくよくチケットを観察してみると、"キンダー" と印刷されていた。

なるほど、西洋人からみると、東洋人は若く見えるとは聞いていたが、
たしかに、その通りだった。 30歳のキンダーだ。



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タグ:ドレスデン
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